他人に何かを言う前に、
先ず自分でそれをしてみましょう。
自分自身を管理できる人だけが、
他人を管理することが可能に成ります。
人は自分自身こそが、
一番に制御することが難しいのです。
(原始仏典 ダンマパダ12章-159番)
仏教と聞きますと、大半の人が難しいお経や難しい哲学を
思い浮かべることでしょう。
それは後世の自称の弟子たちが構築した世界観であって、
原始仏典に見られます釈尊の生の言葉とは、現代社会に生き
る私たちの日々の生活やビジネスにも役に立つ、非常にマト
モで分かりやすいものです。
そして、その奥には人間のサガ(性)やその人の宿業まで見通
した教えが存在しています。
これがまさに真理であり、二千五百年後の現代でも十分に
通じる内容です。
さて、この項を子育てや部下指導に当てはめてみますと、
親も上司も非常に耳が痛いです。ここには、子どもや
部下が親や上司の事を聞かなくなる理由が示されています。
「子どもや部下に言っていることが本当に出来るのか?」
「親や上司は自分の生活を、本当に正しくしているのか?」
「親や上司が生活や仕事の見本を見せない限り、子どもや
部下ができるわけはない」このような意味も、この項は含
んでいます。
ここで思い出すのは、
「やってみせ 言って聞かせて させてみせ ほめてやら
ねば 人は動かじ」山本五十六(軍司令官)の格言です。
まさにティーチングとコーチングの名言です。
この言葉には「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやら
ねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、
信頼せねば、人は実らず。」という続きがあります。
つまり、
「相手に敬意を払わないと相手は動いてくれない」
ということです。相手を軽んじて言うことを上から目線で
聞かそうとすれば、反発され、関係が構築できないという
ことを伝えて下さっています。
釈尊が「人に言う前に、まず自分を管理していきなさい」
と仰っているようです。キリッ!
今日もより良く生きる智慧を与えて頂いて有難うございます。
皆さんの仕合せを心より念じております。
※山本五十六(海軍司令官)
山本五十六氏は大日本帝国海軍の軍人であり、太平洋戦争開戦時
の連合艦隊司令長官として、多くの部下を統率してきた人物です。
その山本五十六氏の経験から生まれた名言が「やってみせ、言って
聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」です。
【柔訳 釈尊の言葉第一巻】著:谷川太一より一部抜粋転載
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日本人の道徳心
「知的生活と遊び」
酔っぱらったときは快く遊ぶべし。
そのあたりのメリハリがなければ、
ただ単調な毎日を送るだけの
人生になってしまいます。
「知的生活」とは単に机に向かって本を読んだり、
ものを書いたりするだけで成り立つものではない。
たとえば、「遊び」というものも大事だと思います。
遊びが欠けていると人生にも深みも広がりもないし、
ゆとりというものもなくなります。
そういう人間からはおもしろみも
味わいも出てこないと言ってもいい。
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今日の諺 「日進月歩(にっしんげっぽ)」
【意味】
どんどん進歩していくこと。
「進歩」を二つに分けて「日」と「月」をつけ、
毎日、毎月、絶え間なく進歩するという意味。
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