「どんなことも 自分でそれを聖なる仕事にする」
よく躾けられたゾウは、戦争にも駆り出されたり、
または王様の乗り物にもなり得ます。
だから人間も、ゾウのように世の中での苦難によく耐えて、
その中でも自分を安心させている人は、多くの人々の中でも
高貴な御方なのです。
(原始仏典 ダンマパダ23章-321番)
釈尊いわく、ゾウとは、
*自分に与えられた環境・運命に素直に従い、その中でも良
く耐える動物であること。
*どんな環境の中でも安心・リラックスしている動物であること。
*だからこそゾウは、王様の乗り物として高貴な御方と一体に成る
ことも可能な神聖な動物であること。
このように示唆されています。釈尊は、非常にゾウの精神性を高く
評価されています。
古来、インドにはガネーシャと呼ばれる神様がいます。太鼓腹の
人間の身体に、片方の牙が折れたゾウの頭を持った神様であり、
四本の腕を持ちます。人の障害を取り去り、また金運をもたらす
と言われています。
ガネーシャはシヴァ神の息子であり、シヴァ神との親子の相克
は、日本神話でのイザナギ父神と子ども時代のスサノオの相克の
転写であります。ガネーシャスサオの幼少期とも言えます。
人間も、厳しい環境の中で働く人が大勢おられます。釈尊は、
そんな環境の中でも頑張りながら、自分の心を安心・安定させる
ことが出来る人は、王様に匹敵するような高貴な御方だと、この
項で示します。
変な宗教的な修行をするよりも、社会の中で厳しい環境で働く
人の方が、悟る可能性が高いという釈尊の示唆でもあります。
すべては自分次第で、どんな仕事でも「聖なるワーク」に変える
ことが可能なのです。家事仕事も育児も介護も聖なるワークです。
このようなことを知って意識するだけでも、自分の後半の人生が
変わっていきます。これからも頑張って生きましょう。
今日もより良く生きる智慧を与えて頂いて有難うございます。
皆さんの仕合せを心より念じております。
【柔訳 釈尊の言葉第一巻】著:谷川太一より一部抜粋転載
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日本人の道徳心
「自分のテーマを持つ②」
つねに社会のいろいろなことに関心を持ち、
その対象に対して自分の考えを持つクセ、
観察するクセをつける。
どんなにつまらないことでもかまわない。
とにかく、あらゆることに興味を持って、
自分の視点で考える習慣を身につける。
自分自身のテーマを発見するには、
とにかく「自問自答」する習慣を
身につけるとよい。
それはそのままそれが、
ひいては知的生産を強力に
サポートする技術になるのである。
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今日の諺 「一張羅(いっちょうら)」
【意味】
一つしかない、高級な衣服のこと。
または、一つしか持っていない服のこと。
「羅」は「うすぎぬ」という意味で絹織物のこと。
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