「目の前のことだけに ただ一生懸命打ち込む」
あなたの「前」を捨てなさい。あなたの「後」を捨てなさい。
あなたの「中間」を捨てなさい。「今」に生きるという極点
に至る人は、すべてのことから解放されます。
そのような人は、もう生まれ変わり(輪廻転生・りんねてん
しょう)を受ける必要が無くなります。
(原始仏典 ダンマパダ24章-348番)
釈尊は、この348番の項において、コノ世の究極の真理
をスパ~ンと述べておられます。まさに、これが全てです。
あらゆる聖典のすべてが、ここに凝縮されています。
あなたの、「前」・「後」・「中間」とは、何にでも言い
換えることが可能です。
素直に、あなたの「未来」・「過去」・「最近」または、
あなたの「前の人」・「後ろの人」・「隣の人」でも良い
です。つまり、
「あなたの、未来を心配するな。過去に執着するな。あや
ふやな事を捨てなさい。そして、今という瞬間・瞬間に生
きなさい。
これが極まるほど、すべての悩みから解放されて行きます。
これが極まるほど、自由が始まります。そのような人は、
もう強制的な生まれ変わりも必要が無くなり、完全に自由
な魂と成ります」
このような釈尊の思いが伝わります。人間とは本当に不思議
な生き物であり、生きているのは「今」なのに、その考えて
いることは未来のことか?過去か?最近のことか?ばかりです。
大切で貴重な今という瞬間を「早く過ぎろ」「早く終わらない
かな」としか思っていない人が多いです。
つまり人間は、平凡な今には興味が持てないのです。でも一生
懸命に今日を生きていますと、何でもない休憩でも楽しいひと
時に成ります。ここに大いなるヒントが在ります。
釈尊いわく、「今」に生きるという極点に至る人・・・・・
このような人は、何も無い今のひと時に、歓喜の気持ち、感動、
感謝の気持ちが持てる人だと感じます。
つまり人間は、平凡な生活の中「でも」感謝の気持ちを持てる
ように成れば、それは気付きであり、悟りの瞬間だと言えます。
今日もより良く生きる智慧を与えて頂いて有難うございます。
皆さんの仕合せを心より念じております。
【柔訳 釈尊の言葉第一巻】著:谷川太一より一部抜粋転載
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日本人の道徳心
「敗戦の原因 ①」
明治と昭和の軍人の大きな違いは、
明治の人は、戦争を始める前から
いつ止めるかを考えていた、
という点である。
だから日清戦争でも日露戦争でも、
二年と続いた戦争はない。
ところが、昭和に入ると、
とにかく逸って(はやって)しまって、
いつ止めるということを
誰も考えていない。
志那事変でも英米との大東亜戦争でも、
戦争を始める前に止めることを
考えておくという発想がなかったから
延々と続き、結局は物量の差によって
敗戦に追い込まれてしまったのである。
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今日の諺 「戦争放棄(せんそうほうき)」
【意味】
国どうしの紛争を解決するために
戦争することを、法律で禁止すること。
「放棄」は、捨てる、投げ出すという意味。
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