「今日も現実だけを直視して、一切の妄想を捨てる」
コノ世のモノの一切が幻想であることを
深く自分で理解しており、そして、他人や社会の物事を
「憎むこと」から遠く離れることが出来た人。
なおかつ、人生を捨てるように生き急がない人。
人生をムダに怠惰に過ごさない人。
このような人は、コノ世とアノ世を往復する
輪廻(りんね:生まれ変わり)を終わらせます。
それはまるで蛇が古い皮をスルッと脱ぎ去るように出来ます。
(原始仏典 スッタニパータ 第1章1節-No.12)
今の社会は、色んな被害妄想に駆られて悩む人が後を絶ちません。
その中でも、自分の悪口を他人に言われている、自分は人から
嫌われている。と自分自身で思い込んで悩む事や妄想パターンが、
一番多いのです。
しかし現実には、悪口を言った人間はとっくり忘れており、その後
には悪口を言っていないことが多いのです。このズレと勘違いが、
大きな悲劇を起こす場合も多いようです。
ただ、いえますことは、
*その悪口の真偽、事実関係などに執着してはいけない。
*他人の悪口を、自分の心にまで届かせてはいけない。
霊的には、その悪口の善悪・真偽などは全く重要出来ないのです。
つのり、他人の悪口ごときを、大切な自分の心に響かせてはいけ
ないのです。自分の本心、良心、仏性に対して非常に失失礼だから
です。
自分の良心を大切に育てる人間が、この世でも幸運を与えられます。
身心環境とも自由に成れますし、あの世ではさらに良い世界に
導かれます。
この項で大切なことは、釈尊は、
*この世の嫌なことは放っておくなさい。
*嫌なことに対して、妄想や執着など絶対にしてはいけない。
*とにかく嫌な妄想をすべて捨てなさい。
その妄想の善悪や真偽などは、どうだって良いのだ。
今日も現実の会話、行為、行動だけを直視して、一切の妄想を
捨てて、自分の良心を守りなさい。
この継続は、自分の心身をとても大きく変えていきます。
今日もより良く生きる智慧を与えて頂いて有難うございます。
皆さんの仕合せを心より念じております。
【柔訳 釈尊の教え 第一巻】著:谷川太一より一部抜粋転載
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・