
「誰もが自分の宇宙を完成させるために生まれている」
ワレヨシなドン欲に成ることが無く、
普段にイラ立つことが無く、
自分勝手な欲望を持たずに、
正しい他人を非難したくなる気持ちが自分に無いこと。
このような自分の激しい性(サガ)による
欲情や悪事をしないこと。
このような悪い自分のサガを霧散させて、
社会全体で自分が認められたいという願望が消えた人は、
どんな交わり、集団の中に自分が居ましても、
自分一人で歩く覚悟を持ちなさい。
まるで1本角(ツノ)が立つサイのように一人で歩みなさい。
(原始仏典 スッタニパータ 第1章3節-No.56)
人は、心が満たされず寂しいとき、
つい誰かを責めたり、
批判したくなるものです。
でも、
釈尊はこう教えています。
そのような心のままでは、
真の安らぎには近づけない、と。
どんなときでも、
たとえ自分がつらい状況にあっても、
他人の幸せを心から祝福できる。
そうした「素直な心」になれたとき、
人は“1本角のサイ”のように、
ひとり静かに、
自分の道を歩むことができるようになります。
それは、涅槃(ねはん)心の平和、
お浄土のような境地へ近づく道です。
人の心は、
本当に不思議で、
変化し続けます。
でもその複雑さこそが、
「生きる意味、生きている証」だし、
まさに「宇宙」なのです。
だからこそ、
わざわざこの世に生まれて来て
自分で求道する意味も価値もあるのです。
誰もが努力して自分という宇宙を完成させるために
この世に生まれています。
「自分という宇宙を完成させる」とは、
自分の内面・可能性・人生を通して、
自分らしい“完全な調和”を目指すことです。
それは、
他者との違いを受け入れながらも、
自己を磨き続ける宗教的生き方そのものを意味しています。
今日も明るく頑張りましょう。
今日もより良く生きる智慧を与えて頂いて有難うございます。
皆さんの仕合せを心より念じております。
参考文献【柔訳 釈尊の教え 第一巻】著:谷川太一
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・