
「働くということ」
多くの人は、働くことをこう考えています。
・お金を稼ぐこと
・評価されること
・役に立つこと
・期待に応えること
・成果を上げて昇級すること
もちろん、どれも間違いではありません。
また、お金を稼がないと生活ができません。
けれど、それだけを追いかけると、心は必ず乱れます。
なぜなら、評価も結果も、自分では完全に
コントロールできないからです。
釈尊は、「もっと頑張れ」とも「人のために尽くせ」とも
仰いませんでした。
まず大切にしたのは、心が乱れ荒れたまま動かないこと。
心が乱れ荒れたままの仕事は、どんな立派な内容でも、
必ずどこかに歪みを残します。
逆に、心が静かで整っていれば、
特別なことをしなくても、仕事は自然と“良い仕事”になります。
働くとは、無理をすることではありません。
自分を押し殺すことでも、我慢を重ねることでもありません。
今の自分の心で、できることを、丁寧にやること。
これだけです。
焦っているときは、一つずつしか見えません。
心が整っているときは、全体が見えます。
だから調律された人は、仕事が早いのではなく、
仕事が乱れません。
やり直しが少なく、人とぶつからず、
後味が残らないのです。
これが「長く続く働き方」です。
働くことの本当のご褒美
働いた結果、手に入るものはお金だけではありません。
●後ろめたさのないスッキリした心
●今日をちゃんと生きた実感
●自分への静かな信頼と安心
この三つが残る働き方は、人生を確実に
深い呼吸と共に安定させていきます。
※人を育てているのは、環境ではありません。
自分自身の良心(仏性)に、どう向き合っているか、その態度です。
今日一日、自分の良心(仏性)に恥じないか。
その問いを胸に、静かに生きてまいりましょう。
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上善如水エッセイ
君津本店HPリニューアルに向けて ―
上善如水。
水は、無理をせず、自然に従い、
必要なところへ、必要なだけ巡っていく。
あることをきっかけに、
「君津本店のホームページ」を、
新しく整えることになった。
ナチュラルクリーンの、
これまでのブランドイメージや
ラグジュアリーを前面に打ち出したものではなく、
本店の庭の木々、湧き出る地下水、
自然と衣類が共に息づく姿を、
そのまま映し出すイメージのホームページ。
水洗いの仕事は、
水の力を借り、
衣類を傷めず、
本来の姿に復元調律していく仕事である。
その営みは、
1997年、今から28年前
君津本店から全国に発信されての
現在に至る。
派手さはないが、
静かで、正直で、あたたかい。
そんな君津本店の空気感を、
そのまま置くようなホームページにしたい。
新たにどんな反応が
あるかは分からない。
ただ、自然と共生するこの仕事を、
こうして形にできることを、
今は素直に、少しワクワクしているし、
良心がとても静かで豊かなので、
「これはいいよ」ということだろう。
エントランスホールの緑の気を一杯浴びて
佐藤勝彦の絵画のように
来店されるお客さんの一人ひとりが
「元気一番!!」
そう感じれる場所であるように。