怠(なま)けずに頑張りましょう。
善行の道徳を行動しなさい。善い道徳に従って生きる人は、
アノ世でもコノ世でも幸福の中で暮らすことに成るのです。
(168番)
善行の道徳を行動しなさい。
悪行の屁理屈により行動してはいけません。
善い道徳に従って生きる人は、アノ世でもコノ世でも幸福の
中で暮らすことに成るのです。(169番)
(原始仏典 ダンマパダ13章-168・169番)
私の釈尊についての記憶では、
釈尊が「アノ世」という意味の示唆を語ったことは、あまり
無いです。だから、「珍しい」という思いから注目します。
この意味は大きいのです。
釈尊は宇宙という大きな意味での別世界や、如来や菩薩とい
う聖なる存在が実在することは示唆されましたが、人の死後
のいのちの存在や、人のいのちが住む世界については、発言を
されていませんでした。
これは、高い霊性からの視点では、人のいのちは「生き通し」
であり不死であること、自分の心が住む環境が死後に変わるだ
けであり、コノ世とアノ世と分ける必要が無いこと、このよう
なことが理由であると感じます。
従って釈尊がこの項で、「アノ世でもコノ世でも幸福の中で暮
らすことに成るのです」と発言された意味は大きく、私たちは
今の自分の心境のままで継続して、アノ世で暮らすことに成る
ということなのです。
だからこそ、今のコノ世での善行が大切です。コノ世だけでム
ダには成らないのです。アノ世にも持ち越すのです。
だから釈尊も、生きる短い間ぐらいは、ひたすら善行の道徳に生
きなさいと、この項で2度も繰り返し示唆されています。
そうすれば死後も、善行の愛情ある道徳を好む者同士が住む世界
に行くことに成るからです。
そういう人たちは自分が仏さまに生かされている深い感謝があり、
仏さまに愛されている自分のことが大好きな人たちです。
それは自分の良心(仏さま)に認知された証明なのです。
その世界を第三者が見ますと、とても平和な善い世界に見えます。
イメージではこれが涅槃の浄土の姿です。
今日もより良く生きる智慧を与えて頂いて有難うございます。
皆さんの仕合せを心より念じております。
【柔訳 釈尊の言葉第一巻】著:谷川太一より一部抜粋転載
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日本人の道徳心
「貯蓄と文明」
「貯蓄があるということは、
文明国のしるしである」と渋沢栄一は言う。
発展途上国には、貯蓄という思想がないということは
新渡戸稲造も言っている。
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今日の諺 「本末転倒(ほんまつてんとう)」
【意味】
根本的なこととささいなことを、
取りちがえること。
どうでもいいようなことばかりに
気を取られて、大事なことを見のがしていること。
「本末」の「本」は大事なこと、
「末」はささいなこと、
「転倒」はひっくり返るという意味。
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