「大器免成 宇宙も人も完成することが無い」
鋭利な刃物の先端には、
極小の植物の種も定着できずにこぼれ落ちます。
人間も、愛憎と、怒り、おごり高ぶり、
ウソを言うことが、心から脱落した人。
そういう人を私・釈尊は、最高の人間とします。
(原始仏典 ダンマパダ26章-407)
「鋭利な刃物の先端には、何も乗ることが出来ない」
これは凄い表現をされています。
高い心境を言語で表現するには、
これ以上の言い方は無いでしょう。
この一文を見ただけでも、
釈尊が真に悟っていた御方であること、
高い境地を体験しているからこそ
出来る表現であることが分かります。
悟りを説明するには最高の表現だと思います。
人間は心境が高まるほど、
心からすべての悪い思いが去って行きます。
まさに「脱落する」という言い方がドンピシャリです。
古来から有名な禅僧たちが、
「心身が脱落する」と言って来ましたが、
これは比喩や大げさな言葉では無くて、
本当に自分自身から心身が脱落するのです。
(中略)
人間の真相・秘密を言いますと、
誰もが既に最高の心境を持っています、
内在しています。
何事にも影響されない高い心境が自分には無くて、
他から与えられなければいけないモノでは
決して無いのです。
人間は、自分自身の高い心境に
気付けないだけなのです。
「既に自分に在るモノに気付くこと」
これが悟りなのです。
今日もより良く生きる智慧を与えて頂いて有難うございます。
皆さんの仕合せを心より念じております。
【柔訳 釈尊の言葉第一巻】著:谷川太一より一部抜粋転載
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日本人の道徳心
「愛読書」
本というものは不思議なもので、
買えばよいというものではありませんが、
買わなければまただめなものです。
買って手元に置いてこそ、
愛読書となっていくのが
本の特性のようです。
実際、無理をしてでも本を買い続けるということを
していない人が、知的に活発な生活を
している例はほとんどないようです。
本は、すぐに読めるものではなく、
またいつになったら読めるか分からないこともあります。
しかし、すぐには読めそうもない高価な本を買って、
空きっ腹をラーメンで抑えるというのが、
知的生活の出発点なのです。
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今日の諺 「無芸大食(むげいたいしょく)」
【意味】
とくに何かすぐれた才能などもなく、
人並以上にたくさん食べること。
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