「日々自分を納得させ、安心させること」
怒りと驕りとを取り除き、いかなる束縛をも超越せよ。
個人存在に執着せず、所有欲をなくせば、苦しみがな
くなる。(原始仏典 ダンマパダ17章-221番)
怒りを捨て去ることは、自分が冷静になり、怒りや高ぶる
心をお念仏で「なんまんだぶつ」で仏さまに任せることで
す。最後は、怒っていたことが本当にアホらしくなります。
次に心配する心は、どんなに考え込んでもさらに増すばか
りです。こういう場合は、頭で考えるよりも、お念仏申し
(我、仏と共に在り)その心配事に対する「勇気を出して具
体的な行動をすることで自分自身を安心させる」のです。
実は人の人生のすべての行動の奥には、人が生まれて来る
大きな目的には、「自分の良心を納得させること」「自分
自身を安心させること」があります。これがキモ。他人を
納得させる、他人を説得するために生まれて来たのでは決
してありません。
釈尊が言われる「個人存在(自我)に執着せず、所有欲をな
くせば、苦しみがなくなる」。つまり、今の自分は何を守
ろうとして、怒ったり、驕り高ぶったり、心配したりして
いるのか?自身をしっかり静観してみることです。
ほとんどは自分自身のプライド等の自我を守ろうとしてい
るのであって、本当は仏さま(良心)や先祖が喜ぶための行動
で有るべきです。
自分自身の思い込み(自我)を守ろうとしている限り、決して
隠り、悩み、苦悩、心配は消え去ることはありません。常に
怒りや、心配に囲まれます。
今日も、自分自身の良心を納得させる行動をしてみましょう。
すべては諸行無常。移り変わりながら物事は変化しているの
です。
結果ではなく、その行動の結果として安心が訪れて来るのです。
この継続は、自分の運命を大きく改善させ、自分にとっての最
善の道へと自分を歩かせます。
今日もより良く生きる智慧を与えて頂いて有難うございます。
皆さんの仕合せを心より念じております。
【柔訳 釈尊の言葉第一巻】著:谷川太一より一部抜粋転載
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日本人の道徳心
「過去へのイフ」
人間は、人生に関しても歴史に関しても、
未来に対してばかり「イフ」を考えすぎる。
過去に対して、自分の生きてきた来し方について
「あの時、ああしなかったら、どうなっていたか」
という発想が少なすぎる。
悔やむためではなく、別の選択肢としての
「イフ」を考えることは、思考のために大切。
この発想があれば、少しは、
いま生きていることに感謝できるはずだ。
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今日の諺 「悪戦苦闘(あくせんくとう)」
【意味】
苦しんでたたかうこと。
または、とても大変な状況の中で、
努力してがんばること。
「悪戦」も「苦闘」も
不利で苦しい戦いのこと。
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