「苦しくても今だけを見て生きること」
アノ世であろうと、コノ世であろうと関係なく、
それどころか、アノ世とコノ世という区別なるものが無い人。
そして何も恐れ無い人。何の縛りも受けない人。
そういう人を、私は「最高の人」と呼びます。
(原始仏典 ダンマパダ26章-385)
釈尊は、あの世のことをあまり語っておられません。
それは釈尊が、「あの世、この世という区別を考えて生きて
はダメだ」と考えてもおられたからです。これは、「絶えず、
常に、今だけを見て生きなさい」とも言えます。
しかし人は、苦しいことがありますと、どうしてもあの世、
この世という苦べりや、いつまでという期間を想像してしま
います。
普通の生活でも、
・家のローンが終わるまでは、仕事を頑張る。
・子どもが成人になるまでは、離婚を考えない。
・受験に頑張るまでは、遊ぶのをやめて頑張る。
などなどの、いろんな区切りを考えて行動するものです。
何かの区切りがあるお陰で、そのために頑張ることができる
のが普通の一般的な人です。これは、本当に普通です
しかし、釈尊が言われるのは、「最高の人」の場合の心境です。
別に最高の人に成る必要も無いのですが、「理想形」「本当の
真相では」「真理では」「宇宙の視点」の「答え」を知って置
いた上で、普通の人であることが大切なのです。
「答え」を知った上で普通の生活をするのと、「答え」を知らず
に普通に生きるのでは、やはり違うのです。
本当の答えでは、
* 区切りは無い。区切りを考えて生きるな。
今だけを見て生きなさい。
* 本当は、何も恐れなくても良いのだよ。
* 何の縛りも受けないでも良い。
ということなのです。
人は、
* 今だけを見て生きること。
* 目の前だけを見ること。
が苦手なサガだと思います。それが苦しいのです。
子どもでも、授業中にじっとしていることができない
児童が増えてます。これは、やはり制御する心が小さい
状態て゛あり、自我が大きく出ている状態と言えます。
ただ、本能で生きてる状態です。
大人でも、感情を制御できない人も増えていますが、
これも動物的な本能で生きている状態なのです。
人が期間を切りだがるサガも、子どものサガと似た
面があるのです。つまり、人が自分で期間を区切る時は、
ひれは自分の自我が出ていないか?
ということを忘れないでいましょう。
自分で期間を区切ることに逃げずに。絶えず今だけに
懸命に生きることに挑戦してみましょう。
今日もより良く生きる智慧を与えて頂いて有難うございます。
皆さんの仕合せを心より念じております。
【柔訳 釈尊の言葉第一巻】著:谷川太一より一部抜粋転載
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日本人の道徳心
「運は動く」
私がかつて読んだ本の中に
「断固として行えば運が動く」
とあったが、私の経験から言っても、
これほど真実なことはない。
動かない人に運は生まれようもないし、
好運のめぐりようもないのである。
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今日の諺 「白河夜船(しらかわよふね)」
【意味】
とてもぐっすり眠っていて、
何も気づかないこと。
または、知ったかぶりをすること。