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10/20(月)「自分の中から何を出すのか を意識する事」

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「自分の中から何を出すのか を意識する事」

牛を飼う信仰者と釈尊の

このような問答が終わるやいなや、

天が返答するように物凄い大雨が降り始めました。

瞬く間に低い窪地も、

小高い丘も暴雨で満たされるほどでした。

神様が大雨を降らされる様を見た

牛飼いの信仰者は語り始めました。

 

「私が釈尊、貴方様に会えたことは物凄いことでした。

心から衝撃を受けました。

貴方様は真の知恵の神眼を

お持ちであることがよく分かりました。

私はあなたに帰依(きえ:教えに従うこと)します。

 

私の妻もとても従順で素直な人です。

私と一緒に貴方様のような

如来の元で共に学ばせてください。

何度も生死を繰り返す人の人生を

今生で終わらせ、永遠の彼岸(ひがん)に

安住することを目指したく思います」

 

(原始仏典 スッタニパータ 第1章2節-No.30〜No.32)

 

このやり取りを見ていた悪魔は言いました。

「子供を持つ者は、子供を持つからこそ喜びが来る。

牛を持つ者は、牛を持つからこそ贅沢が出来る喜びが来る。

つまり所有物こそが人に喜びをもたらすことが出来る。

何も持たない人には、喜びは来ない」

 

(原始仏典 スッタニパータ 第1章2節-No.33)

 

これを見て釈尊は言いました。

「子供を持つ者は、子供に執着すれば、

心配が絶えない苦しみが生じます。

牛を持つ者は、牛を持つことに執着すれば、

色々と心配して悩みます。

つまり所有物こそは人に執着をおこさせて、

いつまでも心を安心させることがありません。

何を持とうが持たなかろうが、

何に対しても執着しない人には、

苦悩は来ません」

 

(原始仏典 スッタニパータ 第1章2節-No.34)

 

牛を飼う真面目な信仰者が、

釈尊に感動して夫婦で釈尊の教えを

勉強したいと言えば、悪魔が登場して来ました。

悪魔はいつでも、どこでも、

聞き耳を立てているということです。

 

人の自我(じが:ワレヨシな欲望や思い)に

住んでいるのが悪魔と言えます。

つまり誰もが、自分の心に悪魔と

仏様(良心・仏性)の両方を既に持った状態が

人間だと言えます。

ここが大切なポイントです。

 

どこか知らない他所から、

悪魔や仏様がやって来るのでは無いのです。

既に自分の中に同居している訳です。

だから修行すると言いましても、

何かが他所から来ることを期待してもムダです。

自分の中から、自分の内から何を出すのか・・・・?

を意識することがとても大切なのです。

常に自身の静寂の内を意識すること。

決して移り変わる一喜一憂の外ではない。

 

今日もより良く生きる智慧を与えて頂いて有難うございます。

皆さんの仕合せを心より念じております。

 

 

【柔訳 釈尊の教え 第一巻】著:谷川太一より一部抜粋転載

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