「他者への思いやりの有る人が正しい人」
よく仕事が出来る人が、正しい人間であるとは言えません。
善と悪を「賢く」見極めることが出来る人こそが、正しい人です。
(原始仏典 ダンマパダ19章-256番)
この項で釈尊は、仕事の評価に付きましては、
「仕事が出来る人=正しい人」とは必ずしも言えないとだけ触れて、
それよりも「善と悪の区別を自分で正しく出来る人に成りなさい」
と言われています。
今の社会にも、善と悪の区別を正しく出来ない人が増えています。
それの何が悪いのかが、本当に分からない人間が増えています。
危険ドラッグ、不倫、援助交際、詐欺、・・・・その人だけの自分
勝手な屁理屈を言うものです。
でも、その人の良心(仏性)は、何が正しいのかを知っています。
つまり、善と悪の区別をいい加減に自分自身に対して甘くしている
のが人の自我です。でも釈尊は、善悪を正しく自分で区別する生活
をしなさいと言われています。それが、真の仕合せに繋がるからです。
他人への「配慮」や「思いやり」を自分が持ちますと、その視点か
ら物事の善悪を正しく判断出来ます。だから、この項は、
「他者への思いやりの有る人が正しい人です」とも言えそうです。
自分が善悪を正しく意識して、他者への思いやりを増すほど、
良心(仏性)が発露した人に成って行きます。意識の表面に仏性が
現れて来ますから、自然と良い選択を自分で行い、自分がするこ
とが成果を成し始めます。
これが仏さまと一体と成った人であり、自分の生活の中で、
「和顔愛語」の豊かな人生を生きてゆくことになります。
もうそういう時節が始まっています。
今日もより良く生きる智慧を与えて頂いて有難うございます。
皆さんの仕合せを心より念じております。
【柔訳 釈尊の言葉第一巻】著:谷川太一より一部抜粋転載
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日本人の道徳心
「ほんものの教育」
ほんものを教える。
ほんものを学ぶ。
教育とはそういう場であるはずだが、
現実の教育はそこから離れつつある。
しかし、ほんものの教育の成果はいつかは力となって
表れるものです。
運も同じでしょう。
(天に)入れた福分はすぐには
結果に出てこない。
だが、入れた部分は冥々たり茫々たる作用によって、
いつかは一つの結果を招来するものです。
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今日の諺 「三位一体(さんみいったい)」
【意味】
三つのことが一つに結びつくこと。
また、三つの者が心を合わせること。
【由来】
キリスト教の教えで、
父と子と聖霊が、本来は一つのもので、
唯一の神であるということ。
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