「人間は謙虚すぎて丁度よい」
激しい川の流れは、水際に密集して茂る
葦(あし)の堤防を根こそぎ押し流します。
人間もこのように、高く茂る自分の高慢心を
根こそぎ押し流すことが出来た人は、
コノ世とアノ世を往復する輪廻
(りんね:生まれ変わり)を終わらせます。
それはまるで蛇が古い皮をスルッと脱ぎ去るように出来ます。
(原始仏典 スッタニパータ 第1章1節-No.4)
この項を逆の視点で読みますと、
* どんな人でも「高慢心」「傲慢心」が有る限り、
その人の転生は必ず継続する。
ということでもあります。
自分の良心が、コノ世でのすべての
自分の行動と思いを今も公平に記録しています。
どんな悪人でも、その人の良心は正しいことを知っています。
人を苦しめた悪人は、死後に自分自身の良心から
裁判を受けることに成るのだと感じます。
誰もが厳正なる裁判官・閻魔大王(良心)と共に、
同居している最中です。
だから誤魔化しも、嘘もつけない。
まず、自分の
* 高慢心を無くすように
* 傲慢な心を持たないように
出来るだけ意識して謙虚に生活して見ましょう。
これが自分の来生、転生条件を決めて行くんだよ、という
今日の釈尊の教えでした。
今日もより良く生きる智慧を与えて頂いて有難うございます。
皆さんの仕合せを心より念じております。
【柔訳 釈尊の教え 第一巻】著:谷川太一より一部抜粋転載
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・