
人はつい
「自分は○○である」という肩書に
心を置きたくなります。
しかし、死という真理の前では
、すべての肩書は平らになる。
この事実に気づくことが大切です。
名刺も役職も、最後には力を失い、
残るのは“どう生きたか後悔なく生きたか”と
いう心だけです。
農夫も、教師も、主婦も、技術者も
形は違っても、
誰かを支え、社会を保つという本質は同じです。
いのちから見れば、
労働の種類に優劣はなく、
名称の違いは「外側の形」にすぎません。
反対に、肩書や形にこだわると、
人は自分と他人を比べ、
怒りや対立が生まれます。
国同士が争う根も、
もとは同じ“形への執着”です。
・形より心
・肩書より中身
・仕事の違いで人を測らない
・自分の働きを卑下しない
この淡々とした姿勢こそ、
真理と豊かな仕合せに近づく静かな道 です。
(原始仏典 スッタニパータ
第1章4節-No.78・私的な訳)