
【今日の気づきの法話】
原始仏典を読む中で、私が強く感じたことを書きます。
原典の解説ではなく、日々の生活の中で感じた私的な
「気づきのメモ」です。
🔷〖見えないものを信じなくていい
しかし、人生は「見えない力」で動いている〗
「見えない世界なんて信じない」
その姿勢は、とても合理的です。
けれど私たちは、
見えないものに支配されて生きています。
未来は見えない。
思考も、感情も、記憶も、価値観も見えない。
それでも、それらが
行動を決め、人生を決めています。
つまり、
「見えない=存在しない」ではなく、
「見えないが、確実に結果を生むもの」がある。
■ リピートする人生の正体
人は、
怒る人は、同じことで怒り
不安な人は、何度も不安になり
傷つく人は、似た場面で傷つく
まるで
“見えない設計図”があるかのように
同じ人生を繰り返します。
宗教的には
「輪廻」や「あの世の反省」と言われますが、
心理学・脳科学的に言えば、
・過去の体験が作った脳の自動反応
・思考パターンの再生
この2つです。
つまり、
あの世の比喩とは、
「自己のクセの再生」を表した言葉なのです。
■ 「生まれ変わり」は脳科学的には再プログラム
人が本気で
「もう同じ自分を続けたくない」
と思った瞬間、
脳は新しい回路を作り始めます。
これが、昔の言葉でいう
「生まれ変わり」です。
死後の世界を信じなくても、
この現象は、誰でも体験できます。
■ 本当の癒やしは外側に無い
人は
誰かに満たしてほしいと思います。
しかし、
外から来る安心は、必ず消えます。
一方で、
自分の内側にある
「静かな中心点」に触れた時、
人は一瞬で満ちます。
昔の人はそれを
「真我」「仏性」と呼びました。
科学的には、
・心の奥にある安全基地
・人が本来持つ自己調整システム
と言えるものです。
結局、
本当の救いは外にはなく、内側にしか存在しない。
■結び
見えない世界を信じる必要はないです。
ただ、人間は“見えない仕組み”で動いている。
その構造に気づいた人から、
人生のリピートが静かに終わっていきます。