
「目的意識の有無が運命を分ける」
人は自分なりの最高・最大の目的意識を
しっかりと持つことが出来れば、
最大の努力に励み、
何事にもおじけづかないように成れ、
自分の努力・行動を怠ることが無くなり、
堅実な実績を積んで行き、
自分の心身共に充実することに成ります。
どんな交わり、集団の中に自分が居ましても、
自分一人で歩く覚悟を持ちなさい。
まるで1本角(ツノ)が立つサイのように一人で歩みなさい。
(原始仏典 スッタニパータ 第1章3節-No.68)
私たちは、
「結果」ばかりを追いかけると、
心がすぐに疲れてしまいます。
でも、
“経験そのもの”を味わい、
“良心に沿ったプロセス”を大切にすると、
不思議なことに、
毎日の景色が変わってくるのです。
その人は、周りから見てもどこか楽しそうで、
仕事の中に小さな喜びや目的意識を見い出し始めます。
誰が見ていようが、見ていまいが関係ありません。
むしろ、
そういう人のところに、自然と人も運も寄ってくる。
ロシアの神秘家・グルジェフの言葉に、
「人は、自分が意識した者になる」
という一節があります。
もし目的を失うと、
私たちの心は、
快楽・欲望・依存・博打・悪事へと
流されやすくなります。
“心の空白”が危険だからです。
だからこそ釈尊は、
「正しい目的意識をもて。正しい志を」
と繰り返し説かれました。
目的をもつことは、
より良く人生を生きるための飾りではなく、
悪いものから自分を守る“護身術”でもあるのです。
今日の一歩に、
ほんの小さくてもよいので、
「良心に沿った目的」を与えてあげてください。
それだけで、
心の向かう方向が変わり、
人生の流れも静かに変わっていきます。
今日もより良く生きる智慧を与えて頂いて有難うございます。
皆さんの仕合せを心より念じております。
参考文献【柔訳 釈尊の教え 第一巻】著:谷川太一
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