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2015年 8月

vol. 9716
「上手な質問から、アイデアが生まれる」  (2015/8/31 [Mon])
アイデアをつくり出そうと思っても、なかなか出せないのです。
話をしていて楽しい人は、プレーンストミングや
会議をやっているわけではないのに、
話している間にどんどんアイデアが生まれます。

アイデアは「こんなアイデアはどうですか」
という形ではなく、上手な質問から出てくるのです。

たとえば、「テンションがさがっている時はどうしているんですか」
と聞かれたら、自分を振り返って、
「そう言えば、こういうことをやっている」と答えます。
それが質問から出てくるアイデアです。
質問された側もした側も、アイデアが出るのです。

結局、アイデアとはいい質問です。私の本のタイトルで、
「なぜあの人は○○なのか」と言うのは、質問なのです。
アイデアマンと言われる人は、質問がつまらないのです。
それは、本当にその人がしたい質問ではないからなのです。


「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9715
「ふだん使っているモノが、本当のオシャレ」  (2015/8/30 [Sun])
「おしゃれカンケイ」で、ゲストのカバンの中身を
拝見するのが流行りました。
たまたま山崎千里さんのカバンの中に
オシャレなモノが入っていたので、
「かばんの中身は面白い」ということになったのです。

ところが、だんだんつまらなくなったのです。
ゲストがカバンを開けられることを前提に
準備するようになったからです。

トーク番組で、最初に誰かがお土産を持ってくると、
その後、みんながお土産を持ってきます。
その時に、ふだん買わないようなモノを持ってくるのです。
見た人にはそれがわかります。

オシャレなモノを持っていかなければと考えて持ってくるおみやげは、
その人がふだん食べたり、使ったりしているモノではないのです。
最初に持ってきた人は、よけいな計算なしにやっています。

仕事のために本当に使っているモノは、オシャレです。
カッコよく思われようとして持つモノは、
本来の仕事では使っていないのです。
それはふだん使っていないことがわかるので、
オシャレではないのです。

たとえば取材で、「写真を撮りますから、
ふだん使っている時計をしてきてください」と言われると、
明らかにふだんしていない時計をしてくる人がいます。
そのためにわざわざ買ったりするのです。
私は、時計の取材を忘れて、ふだんの時計をしていきました。
よく見せようとすると、それがバレてしまうし、
よく見えないのです。それよりも、使い込んでいるモノを
持っているほうがカッコいいのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9714
「人に見せるためでなく持つものが、オシャレだ」  (2015/8/29 [Sat])
日本テレビの番組「おしゃれカンケイ」の山崎千里さんの回の放送後、
あぶらとり紙と懐紙が流行りました。
着物を着ているわけではないので、普通は懐紙は持ちません。

でも、何かの時に使えると思って、山崎千里さんのかばんの中に、
あぶらとり紙と懐紙が入っていたのです。
仕事をたくさんこなすと、要らないモノとよく使うモノとの差が出てきます。

人に見られるために入れているモノは、めったに使う機会がありません。
それがそのまま入り続けている人は、仕事をしていない人です。
かばんに本を入れているとカッコいいと思う人は、
本を読んでいない人です。ですから、いざという時に本は入っていません。
常に本を読んでいる人は、忘れていても本が入っているのです。

私は、すべてのジャケットに赤のダーマト色鉛筆が
入れっぱなしになっています。
いつもそれで線を引きながら本を読んでいるのです。
いちいち移し替えていると、忘れてしまうのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9713
「自分だけの小道具を持ち歩こう」  (2015/8/28 [Fri])
カバンの中をチェックすると、誰もが持っているモノと、
その人しか持っていないような不思議な小道具が入っています。
カバンの中に入れているモノは、
いつの間にか習慣化しています。

それによって、その人がどういう仕事をしているかが分かるのです。
最低限入れておかなければならないモノは、
だいたいみんな同じです。

プラスアルファで入っている小道具で、
ここ一番に差がつくのです。
たとえば、フレンチレストランで、
ポケットに携帯用のしょうゆを入れているウエイターがいます。
そのウエイターは、お客様に「おしょうゆありますか」と言われた時に、
「シェフには内緒ですよ」と言いながら、パッと出せるのです。

汚れた取っ手をサッと拭けるクロスや、
お客様用のライターを常にポケットに入れているホテルマンもいます。
そういう小道具から入ると、お稽古事でも自分の気持ちを高められます。
ちょっとした時に、何を持っていればいいのか
という観察力にもつながります。

職人さんは、誰もが独自に編み出した小道具を持っています。
本業では使わないモノを工夫して持っているのです。
キッチンまわりの道具をデスクワークで使っていることもあります。

どうしてそんなモノを持っているのかと聞かれて、
「これはこういうことをするのに便利なんですよ」という工夫が、
その人の職人芸です。職人芸というと、
ガラス磨きとか靴磨きのようなことを想像します。
でも、デスクワークにもちゃんと職人芸があるのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9712
「誰でもできる仕事のほうが、個性が出る」  (2015/8/27 [Thu])
誰でも、個性が発揮できるような仕事をしたいと思っています。
電話の取次ぎは誰がやっても同じです。
ミスはあっても、手柄はありません。

でも、そういう仕事をたくさんこなすほうが、
花形職場の花形仕事をやるよりも、
その人の個性がはっきり出るのです。

「制服だからオシャレができない」という考えは間違いです。
本当にオシャレな人は、みんなと同じものを着てもオシャレです。
アクセサリーをつけたり、制服を崩すことではありません。
制服の着方に差が出るのです。

私がミス・インターナショナルの審査委員をやった時に感じたことですが、
同じレオタードや水着を着ているのに、みんな着方が違うのです。
同じものを着ているから、逆に差が出るのです。

「リクルートスーツでは個性が出せない」とよく言います。
学生なので、スーツを着なれていないのは当たり前です。
それでも、きちんと着こなしている人もいます。
微妙に肩の位置や襟がズレていても平気な人もいます。
そこに個性が出るのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9711
「スタイルは、量の中にある」  (2015/8/26 [Wed])
「スタイル」というと、絵描きや作家など、
芸術家のものというイメージがあります。
でも、どんな仕事にもその人なりのスタイルがあるのです。
スタイルができると、その人でなければできない仕事になります。

企画書の書き方、電話のかけ方、
伝言メモの書き方にもスタイルがあります。
量をこなせば、自分のスタイルがおのずとでき上がってくるのです。

勘違いする人は、スタイルをつくってから量をこなそうとします。
でも、量をこなす前にスタイルができ上がることはありません。
私は電話のメモ用紙のフォーマットをつくるのが大好きです。
サラリーマンの時からそうなのです。

うまくできたフォーマットを誰かにほめられるとうれしいのです。
バンバン電話をとっていると、
「こういう用件が多いから、○をつければいいだけにしておこう」
などといったように、ムダなことを排除するようになりました。
そのうちに、フォーマットのレイアウトがだんだんきれいになるのです。
スタイルは、別の言い方をすると「個性」です。

自分のスタイルや個性にこだわる人ほど、量をこなしていません。
そういう人は、逆に個性がないのです。
黙々と量をこなしている人が個性的になるのです。

「自分は個性的だ」と思っている人は仕事を選びます。
仕事を選ばない人のほうが個性が出ます。
仕事が選べるような幸福な環境にあったり、
仕事が選べるような年齢になった時に、
逆に個性がなくなる危険性があるのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋


vol. 9710
「底なしの器を持とう」  (2015/8/25 [Tue])
「この人、パワーがある」と感じるのは吸収力のある人です。
「この人、話していて面白い」という人は、
話していることをどんどん吸収して新しいことをしゃべる人です。

持論を話す人は、対談してもつまらない。
経営者の人はたいてい寂しがり屋で、
相手に自分のことをわかってもらいたい一心で
一生懸命持論をぶつから演説になります。

ところが、それでは聞く人の心は動かされません。
あなたの言ったことを相手が吸収して心を動かしてくれた時に初めて、
あなたの心も動くのです。相手の言ったことではありません。

「あの人、面白い人だね」という人は、
面白いことを言っているのではなく、
あなたが言ったことを吸収する人です。

エネルギーはあふれているものではありません。
エネルギーの入るどんな器を持っているかです。
器が小さければ、そこにたまるエネルギーも小さいのです。
底なしの器を持つ人は、相手が発したエネルギーを
もらって全部吸収するから、
どんどんエネルギーが大きくなります。

あなた自身がエネルギーを持っていなくても、
エネルギーが入る器を持っていればいいのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9709
「誰かをハッピーにすることで、自分のテンションがあがる」  (2015/8/24 [Mon])
私の母はもともとテンションが高い。
でも、テンションがさがると、
私のところに電話をかけてきて、
テンションをあげるのです。

テンションが低い近所の人や親戚のおばちゃんがいると、
「電話をかけてあげて。あんたと話していると
テンションがあがるから」と言います。

たとえば、階段で転んで捻挫した親戚のオバチャンがいたら、
すぐ電話をします。
「転びはったんやって?大丈夫ですか。
声、元気そうじゃないですか。大丈夫、大丈夫」それだけなのです。
向こうは、「忙しいのに電話なんかせんでええのに。
早う切って」といいます。

でも「大丈夫、大丈夫」と励ましたあとに、
自分自身のテンションがあがるのです。
誰かをハッピーにしたり、元気づけたりすると、
人間のテンションはあがります。

自分のために何かをしてもらおうと思うと、
逆にテンションは下がります。
プレゼントをもらう側よりも、
プレゼントをあげる側のほうがテンションは高いのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9708
「分厚い本は、半分に破って読むと、結果、早く読める」  (2015/8/23 [Sun])
読みたい本や読まなければならない本が分厚いと、
うんざりしてテンションがさがってしまいます。
分厚い本に負けないコツは、半分に破って、
とりあえず半分だけ読むことです。

分厚い本は持ち運ぶのが重いからしんどいのです。
半分に破って持つと、本の厚みにまけなくなります。
半分に破っても、本に失礼なことはありません。

それは、本を読もうとする姿勢があるからです。
1ページずつ切り取って、通勤の電車の中で読む人は、
カバーも帯も取らずに飾っている人よりも、
本を使いこなしています。

「まとまった休みができたら、旅先で読む」という人は、
持っていっても読まずに、結果はお荷物になるだけです。

仕事は「分厚い本」のようなものです。
いつか時間ができたらやろうと思っていると、全然はかどりません。

半分に破って、とりあえず半分だけでもやろうとする方が、
仕事を終わらせることができるのです。

分厚い本を半分に破ることができるかどうかで、
仕事に対する取り組み方が変わります。
「今日できるところまで、とりあえずやる」という姿勢が大切なのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9707
「夢を持っている人と、友達になろう」  (2015/8/22 [Sat])
テンションの低い人は、まわりの友達もテンションが低いのです。
夢を持っている友達が一人もいないので、
集まるとグチやウワサ話や悪口ばかり語り合います。

元気な人は、まわりに夢を持っている人がちゃんといます。
夢は自分一人で持つものではありません。
まわりに夢を持って頑張っている人がいると、
自分もそういう気持ちになるのです。

あなたがいつもどういう人と一緒にいるかで差がつくのです。
自分の周りに夢のない人がたくさんいると、
あなた自身、夢を語ることが恥ずかしくなります。

そして、だんだんまわりの人を信用しない人間になるのです。
夢に向かって頑張ることは、一見恥ずかしいことのように感じます。

でも、あなたのまわりに堂々と夢に向かって頑張っている人がいたら、
目的のためにはあれぐらいあざとくやってもいいんだという開き直りができます。

自分よりももっと恥ずかしいことをやっている人がいたら、
「あのあざとさが潔い」と思うべきです。

あなたのまわりに夢を持っている人がいないと、
一生懸命を否定したり、一生懸命を信じられなくなります。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9706
「思考が変えることで行動が変わる」  (2015/8/21 [Fri])
人が変わるためには、
1.思考を変える 
2.行動を変える という2通りの方法があります。

どちらかでもアプローチできます。
思考を変えることで行動を変えることもできるし、
行動を変えることで思考を変えることもできます。

ところが、両方同時に変えようとすると、
結局何もできなくなるのです。
また、先に思考を変えようとすると、
どうやって思考を変えればいいかわからずに
失敗することが多いのです。

まず行動を変えることです。
そのほうが具体的でわかりやすいのです。
おいしくないものをおなかを
膨らますためにだけに食べていた人は、
テンションがさがっています。

その時に、「テンションをあげなくちゃ」と思うよりも、
まず、おいしいものを食べることです。
そうすれば、自分のテンションがあがったことが分かります。
そして、「人と会う時にはテンションをあげなければ失礼だ」
という意識に変わるのです。

そこで弾みがつくと、思考の変え方のコツもわかります。
たとえばサービスマンがお客様に喜んでもらって、
すごくうれしかった。

「ちょっと面倒くさいけれど、やってみるものだな」と思うと、
今度はもうちょっとやってみようという気持ちになります。
先に思考を変えようとして、
お客様のために何かしなければと思うと、
体が動かなくなるのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9705
「ハイテンションで謝れば、許せる」  (2015/8/20 [Thu])
ローテンションの人は、ローテンションの
自分に対して自己嫌悪に陥ってしまい、
ますますローテンションになります。

「どうせ仕事はつまらないものだ」とか
「夢を語るなんて恥ずかしい」と言って、
ひたすらローテンションの中に入りながら仕事をしていると、
ますますローテンションになるのです。

そういう人は、仕事ができる・できないという以前に、
テンションのアングルを変えることです。仕事ができても、
ローテンションの人はダメなのです。

仕事はできないけれどもハイテンションな人は、
失敗も許されます。ローテンションで謝られると、
重大事件が起こったような気がします。

でも、ハイテンションで謝られると、許せるし、
なんとかなりそうな気がするのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9704
「テンションの高い人と、会おう」  (2015/8/19 [Wed])
テンションをあげるには、2つの方法があります。
1.動く 
テンションがさがっている時は、動かずにじっとしています。
「今、考え中」という人は、テンションがどんどんさがるのです。
動いているあいだは考えていないので、
テンションはどんどん上がるのです。

2.人からテンションをもらう 
元気な人と電話で少し話すだけで、テンションがあがります。
元気な人のうまくいっている話と、お詫びの電話の2つがあったら、
まず、うまくいっている人に電話をかけることです。

それでテンションをあげてから、もう1つの電話をかけるのです。
なぜなら、お詫びを先に片づけようとすると、
テンションがさがった状態で元気な人に電話をかけることになります。
そうすると、元気な人に嫌われてしまうのです。
テンションの低い人は、身のまわりに
すぐ電話をかけられるテンションの高い人がいません。

テンションをキープできる人は、
身のまわりにテンションの高い人がいます。
テンションの高い人から、どんどん電話がかかってきます。
キープしようと思わなくても、必然的にテンションをキープできます。
その勢いで、お詫びやトラブルやクレーム対策もできるのです。
それは高いテンションをキープしながら、
エンジンが回っている状態です。
もちろんテンションの高い日と低い日があってもいいのです。
ただ、いつまでも低いテンションのままでいてはいけないのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9703
「さっさと曲を選べる人が、カラオケを楽しめる」  (2015/8/18 [Tue])
カラオケでなかなか曲を決められず、トイレで練習したりする人がいます。
そういう人は、モタモタしていて感じが悪いのです。

カラオケで気持ちのいい人は、
一番に歌うわりにはサビしか知らなかったりする人です。
流行っている曲のサビはよく知っています。
それでその曲選んで歌い始めても、途中で歌えなくなります。
でも、そういう人のほうが潔いのです。
カラオケで曲を選ぶのに時間のかかる人は、
一歩が踏み出せない人です。

後半にキーが高くなるから歌えないと考える人よりも、
周りが「こんな高いキーで大丈夫かな」と
ヒヤヒヤする人のほうが一緒にいて楽しい人です。
「あの人はさわやかな音痴だよね」というとらえ方をしてくれるのです。
そういう人のほうが、人生をより楽しんでいるし、
一歩踏み出せる人なのです。普段の仕事でも、
上手にやらなければと思い込んでいる人は、
人に対しても上手かヘタかという基準で見るのです。

そうすると、周りは楽しくなくなります。
カラオケで大事なことはテンションです。
音楽の授業ではないのです。
どんなに上手に歌っても、テンションが低かったらつまらないのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋


vol. 9702
「食事を抜いても、本を買おう」  (2015/8/17 [Mon])
いつも元気な人が、テンションが低いときがあります。
そういう時は、まずおいしいものを食べさせます。
そうすると、ただおなかが空いていただけだったことが分かります。

テンションが低いと、相手にいい印象を与えません。
テンションを上げることが、「見ちがえる」ということです。
テンションをあげるには、
%uE291A0おいしいものを食べる
%uE291A1本を読むという2通りの方法があります。

人に会うとテンションがあがると言いますが、会う人によりけりです。
食べるものも、何でもいいわけではありません。
あり合せのものを仕方なく食べて、体に悪そうとか、
ただおなかが膨らんで脂肪になるだけと思うと、
よけいにテンションがさがるのです。

元気が出る本を読むと、テンションがあがります。
自分のテンションがさがっていると思ったら、
まずおいしいものを食べて、元気が出る本を読むのです。
時間とお金に限りがあれば、ご飯を抜いてでも本を読むことです。
「最近つまらない」と言う人は、本を読んでいないのです。
本には、成長ホルモンを刺激する何かがあります。
ジムで、「このぐらいでやめよう」と思ったことも、
「もう少しやろう」という気持ちになるのです。
本は、情報を得るためだけではなく、
結局はテンションをあげてくれるものなのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9701
『「今年はすごい年になる」を口ぐせにしよう』  (2015/8/16 [Sun])
『「今年はすごい年になる」を口ぐせにしよう』

「見ちがえる」とは、テンションがあがることです。
さっきまで、テンションが低かった人が、
急にテンションを持ち直すと、
「あの人は、見ちがえたね」とほめられるのです。

「元気な人」とは、いつも元気な人ではありません。
元気がなくなっても、すぐ元気が回復する人です。
テンションをあげるには、時間はかかりません。
たった3分で、テンションをあげることができるのです。
テンションをあげるのに、時間がかかっていたのでは、意味がありません。
たった3分で、テンションをあげる具体的な裏技を、
自分の引き出しにたくさん持っておくことです。

たとえば、本を読んでから、「これはすごい本だ」と言うのではなく、
本を読む前から「これは、きっとすごい本だ」と思って読むのです。
仕事や人生の神様への感謝は、一番先にします。

1年を振り返って、「今年はいいことがたくさんあった」と言うのではなく、
年の初めに「おかげさまでいい年になります」と言うのです。
そうすれば、ふしぎと自分の行動が変わります。
評価される仕事であることを見きわめてから
力を入れようとすると、出遅れます。
力を入れ始めてから力が出るまでには、時間がかかるのです。

アクセルを踏んだからと言って、
すぐに回転数があがってスピードが出るわけではありません。
必ずタイムラグがある。前もってアクセルを踏んでいる人が勝てるのです。
「面白かったら企画にします」と言われると、まだとっておこうかな、
と思った話はしたくなくなります。

「自分のまわりに面白い話をする人がいない」と言う人は、
利き手である自分が面白い話をしたい空気を壊しているのです。
人に面白い話を聞こうと思ったら、
聞いてから「面白いですね」と言うのではなく、
聞く前に「面白そうですね」と言うことです。
そうすれば、相手は内緒にしようと思っていた話もつい言ってしまいます。
期待にこたえなければ、というサービス精神が出てくるのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9700
「心の師とはなるとも心を師とせざれ」日蓮  (2015/8/12 [Wed])
自分の心は自分が支配していると多くの人は考えています。
しかし、心は自分が考えるほどには思い通りにならないもの。

強い欲や怠惰な気持ちにとらわれ、
どうしようもなくなった経験が誰にもあるはずです。

それは心に自分が支配されている瞬間です。
そうした瞬間が生まれないよう、
常に自分が心を支配するように心がけることが大切。

そうすれば、心は願いを達成するための
大きな力となってくれるはずです。

「名僧の言葉」より抜粋

vol. 9699
「人の心は、おおくの悪縁によりて悪しき心の発るなり」  (2015/8/11 [Tue])
私たちは、周りを取り巻く環境や
人との関係なしには生きていけません。

周囲やその関係が変われば、自分も変わってしまいます。
人は肉体だけの存在ではなく、
周囲との関係すなわち縁を含めた大きな広がりを持つ存在なのです。

欲や怠惰などの悪い心は、自らの中からだけでなく、
周囲を取り巻く縁からも生まれます。
良い心を持って生きていきたいなら、
良い縁を選ぶ必要があるのです。

「名僧の言葉」より抜粋

vol. 9698
「明暗偕ならず。一は強く、一は弱し」  (2015/8/10 [Mon])
明と暗とを共に両立させることはできません。
明りを灯せは、周囲は明るくなり、暗い場所は消えていきます。
明りを消せば、明るさは残りません。知恵にあふれている時は、
あらゆることが平明に見え、心も満たされます。

しかし、いったん迷いが生まれると、無知の闇に閉ざされて、
ますます心の惑いにとらわれてしまうものです。
迷いが生じることのないように、平明な心を保ち、
物事を冷静に見ることができれば、闇があなたを包むことは決してないでしょう。

「名僧の言葉」より抜粋

vol. 9697
「真実の心はありがたし」親鸞  (2015/8/09 [Sun])
真実は何かという問いかけに答えるのは容易ではありません。
心の中を見つめても、考えれば考えるほど何をもって
真実とすれば良いのか、曖昧になっていきます。

それは、真実は自分が決めるものではなく、
より大きな存在によって決められるものだからです。
自分の中をいくら探しても真実は見つかりません。

もしそう思えるものがあっても、それは自分でつくり上げた嘘の真実です。
私たちにできることは、真実のない自分の姿をしっかりととらえ、
謙虚に生きていくことなのです。

「名僧の言葉」より抜粋

vol. 9696
「心頭滅却すれば火も自ら涼し」快川紹喜  (2015/8/08 [Sat])
苦しい、苦しいと思いながら物事に取り組んでいると、
ますます苦しさを感じてしまいます。
心は自らが焦点を合わせた感情を強めるのです。

しかし、苦しいことでも、その達成や過程を楽しむ
気持ちを持って取り組めば、つらさが消えて、
本当に楽しくなってきます。

つまり何に気持ちを合わせるかによって、
同じことでも印象やそこから生まれる感情が全く異なります。

心を無にすれば、火も涼しく感じられるのです。

「名僧の言葉」より抜粋

vol. 9695
「選択とは、すなわちこれ取捨の義なり」法然  (2015/8/07 [Fri])
私たちは何かを選びながら生きています。
食事の内容などささいなことから、
人生の進路のような大切なことまで、
常に選ぶことに直面しています。

そして何かを選ぶ時、必ず別の何かを捨てています。
限られた時間の中では同時にいくつものことを選べないからです。
つまり私たちは何かを捨てながら生きているということ。

何を選ぶかよりも、自分が何を捨てるべきか。
そう考えると、自分にとってより
正しい選択に近づくことができるでしょう。

「名僧の言葉」より抜粋

vol. 9694
「更に何れの時をか待たん」道元  (2015/8/06 [Thu])
後でやろう。良い時期を待ってやろう。
私たちはよくこう考えます。

しかし、何をやるにも、良い時期は「今」のほかにはありません。
なぜなら、時間には「今」しかなく、過去も未来もないからです。

たとえ、今やることがどんなに困難に思えても、
「今」しかやる時はなく、「今」を逃してしまえば
二度と「今」は得られません。

良い時期を待とうと思っていても、
良い時期は永遠にやって来ないのです。


「名僧の言葉」より抜粋

vol. 9693
「自己をならうというは、自己をわするるなり」道元  (2015/8/05 [Wed])
何かを極めようと思うなら、自分自身を理解することが必要です。
しかし、自分の姿は、分かるようで分からないもの。

なぜなら、現在に自分は、今までに身につけた知識や常識、
偏見の衣をまとい、本来の姿とはほど遠いからです。

本当の自分を知るためには、
いったん今まで身につけたものをすべて
忘れてしまわなくてはなりません。

そうすることで、自分の姿が見え、
さらには他者との関係、物事の道理が分かるようになるのです。

「名僧の言葉」より抜粋

vol. 9692
「飢え来れば飯を喫し、困(つか)れ来れば即ち眠る」大珠慧海  (2015/8/04 [Tue])
腹が空いたら食べて、眠くなったら寝る。
誰もがしていることです。

しかし、ほとんどの人は食べる時も寝る時も、
よそごとを考え、その行為に集中していません。
それで本当に食べて寝ていると言えるでしょうか。

どんなことをしていても、一瞬一瞬に集中していると、
つまらない考えも、欲望も生まれることはありません。
今、その瞬間を生きるということはそういうことなのです。

「名僧の言葉」より抜粋

vol. 9691
「光陰矢のごとし」作者不詳  (2015/8/03 [Mon])
時間は、まるで矢が飛ぶようにあっという間にすぎていきます。
時は待ってくれないのです。
決断を遅らせ、怠惰に身を任せているうちに、
絶好のチャンスややるべきことを実行する時間は消えてなくなります。

後に残るのは変わらない自分と後悔の気持ちだけ。
かし、そうした後悔の気持ちにとらわれる時間さえも、
無駄な時間なのです。常に今を見つめ、
迷うことなく今やるべきことをこなしていく。

それこそが時間と唯一の付き合い方なのです。

「名僧の言葉」より抜粋

vol. 9690
「喝」作者不詳  (2015/8/02 [Sun])
迷いを断ち切る時は、あれこれ考えるよりも、一瞬の気合いが必要です。
怠惰を貪る自分を目覚めさせる時も、力強い気合いが効果を持ちます。

迷いや怠惰は、執着から生まれます。執着する心は、
言葉をいくら重ねても弱まりません。

だから一気に引きはがしてしまう必要があるのです。

その時の気合いの声が「喝」。
できるだけ大声で、声が出せないときは心の中で叫ぶように「喝!」。

次の瞬間、まったく違う自分の存在に気づくでしょう。

「名僧の言葉」より抜粋」

vol. 9689
「至誠心というは真実の心なり」法然  (2015/8/01 [Sat])
悪意から嘘をつく人はそれほど多くはいません。
しかし、自分自身の言動、心の中で思うこと、

すべてに嘘や着飾った部分が全くないという人も
少ないのではないでしょうか。

誠実に生きることは、他人だけでなく自分に対しても真実の心で立ち向かい、
言葉、行動、心の中をすべて一致させることです。
そうすることで初めて、自分が本当に進みたい道を歩むことができるのです。

「名僧の言葉」より抜粋

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