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2015年 9月

vol. 9745
「感謝は、何かしてもらってからするのではなく、してもらう前にするのだ」  (2015/9/30 [Wed])
感謝のタイミングは、
1・何かをしてもらったときにすぐ言う 
2・時間がたってから言う 
3・してもらう前に言う 
という3通りがあります。

時間がたってからお礼を言われても、
相手はうれしくありません。
誰でもすぐにお礼を言おうと思っています。
でも、結果として時間がたってしまうのです。
怠慢だからなのではありません。
相手も自分も忙しいので、
お礼を言うタイミングをはずしてしまい、
「そういえば、この間はありがとうございました」
ということになるのです。

してもらう前にお礼を言おうと思っていると、
ちょうどいいタイミングでお礼ができます。
最初からお礼を言う態勢ができ上がっているからです。
自分も相手も動いているので、「今」を狙っても間に合いません。

何かをしてもらってからお礼を言おうとしても、
遅いのです。してくれるかどうかを見極めてからお礼を言うのは、
相手を信じていません。
してくれないのに言ったらムダになると思っているのです。
何かをしてもらう前にお礼を言うのが一番効果的です。
先にお礼を言われると、相手は頑張って、
本当は100のところを120にしようという気持ちになります。

そうすれば、すべてのことがスピーディーに展開するようになるのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9744
上司の話に、ボケ・ツッコミを挟もう」  (2015/9/29 [Tue])
「上司の話はだいたいつまらないのです。
聞いているとテンションがさがります。
話がつまらないと、聞き方もつまらなくなって、
上司自身のテンションもさがります。

上司は、「笑わせたい」「感動されたい」
「カッコいいと思われたい」「尊敬されたい」と思って、
一生懸命話しています。それに対して相手が感動してくれないと、
上司は不完全燃焼感を持つのです。

上司を満足させるためには、
上司の話にちゃんとボケとツッコミを挟むことです。
語り手と受け手、ボケとツッコミがあって、
初めて会話は盛り上がるのです。
「相づちを上手に打ちましょう」よく言います。

相づちの打ち方の上手な人は、ボケとツッコミをやっています。
まじめな人ほど、ただの相づちを繰り返します。
上司が「こいつは本当にわかっているのか、
感動してくれているのか」と思うと、
説教はよけいに長くなるのです。

上司の長説教につかまると、
上司もあなたもテンションがさがります。
上司の長説教につかまらないためには、
上手なボケとツッコミを入れることです。

そうすれば、上司と仲よくなれるのです。
スピード感やリズム感も必要です。
素直に聞いていても、なかなか距離感が縮まりません。
話初めの3分が勝負です。3分の間に上司が満足したら、
話はそこで終わります。

3分の間に上司が不完全燃焼感を持ったら、
2時間になります。「今晩ちょっと来い」と言われて、
夜までつぶれることになるのです。

vol. 9743
「失敗する人は、手を抜いているのではなく、いっぱいいっぱいなのだ」  (2015/9/28 [Mon])
1分怒っても、相手が気がつかないことがあります。
こういう時に「何を怒られているのかわかっているのか」と、
1時間も2時間も長引くのです。

1分怒って気づかない相手には、それ以上怒らないことです。
それ以上怒っても、その人は絶対に気づきません。
「この人もいっぱいいっぱいなんだ」と許してあげればいいのです。
手を抜いてしまうからダメな人には「手を抜くな」と怒れます。
ところがほとんどの人のミスは、いっぱいいっぱいで起こります。
ファミレスでウエイターさんを呼んでも、
なかなか来ないことがあります。

でも、その人はいっぱいいっぱいなのです。
「あいつは気に入らない」と思うような相手は、
いっぱいいっぱいな人です。

いっぱいいっぱいな人よりもそれを責める人のほうがもっと酷です。
いっぱいいっぱいの人を怒る人はカッコ悪いです。

自分より年下の相手には、
「これぐらいの年齢なら、これでいっぱいいっぱいで仕方ない。
自分もそういうころがあったんだし」と思えばいいのです。
上司の場合は「この役職についたらいろいろ気を
使わなければならないから、この役職のせいだから仕方ない。
いっぱいいっぱいだよね」と見てあげます。

そうすると、相手に優しく接することができます。
仏様は、人間のことを「いっぱいいっぱいなんだ」
と許してくれているのです。
自分自身はいっぱいいっぱいにならないように気をつければいいのです。
いっぱいいっぱいに見られたら恥ずかしいです。
自分自身が今いっぱいいっぱいになっていることに気づけると、
余裕が出てくるのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9742
「友達の少ない人ほど、『私を通してください』という」  (2015/9/27 [Sun])
人を紹介する時に、「連絡する時は私を通してください」
と言う人がいます。でも、それは紹介ではありません。
「あとは勝手にやって下さい」と言うのが本当の紹介です。

「勝手にやられたら、紹介した私の立場がない」と言う人は、
友達が少ないのです。そもそもその人を
いちいち通すことは不可能です。

なのに、勝手に連絡をとると、「私は何も聞いていない」と言って、
すぐキレるのです。子どもの世界は、
3人が友達同士と言うような世界です。

その世界観では、自分以外の2人が一緒に遊びに行ったと聞くと、
どうして自分は誘ってもらえなかったのかと言う発想になります。
ところが、いい大人になっても、まだそれを言う人がいます。

その人の紹介はめんどうくさいから、
もういいやということになります。
そうすると、その人自身にも会いたくなくなります。

どうしてそんなにビクビクしなければならないかと思うのです。
それは共産主義時代のソ連の考え方です。
当局の関知しない集合をいっさい認めず、
集合すると騒乱罪のようなとらえ方をします。

自分以外の人が集まっていると、
「私は聞いていない」ということになるのです。
ソ連が共産主義を保っていたのは、
印刷機械を禁止したからです。
印刷機械を禁止することで、
情報を自由にやり取りできなくしたのです。
友達が少ない人にとって、「私は聞いていない」
という状態は一番不安なことなのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9741
「『一生懸命さ』と『いいかげんさ』を持とう」  (2015/9/26 [Sat])
人間は1つのことで1分以上は怒れません。
自己嫌悪に陥ると、自分が自分を説教し始めます。
怒る側と怒られている側の2人分の消耗を
自分の中でやってしまいます。

依存症の人が苦しむのは、このパターンです。
「また買い物しちゃった。自分はダメな人間だ」と考えます。
どこかで許せる人、いいかげんな人間は自殺をしません。
まじめな人が自分を許せなくて自殺をするのです。

一生懸命さといいかげんさを備え持つことです。
それが許すことなのです。
許せないことより、許すことのほうが
能力的にははるかに難しいのです。

人から許してもらうことを覚えるほうがより高度なレベルです。
怒るのは1分と決めておいて、
1分後に許すと、あなたはとても感じのいい人になります。

ワンちゃんを叱る時も、
��ョ氓チたあとは必ず許すというのがワンセットになるから、
しつけを覚えるのです。許された時にうれしい顔になって、
「もう二度とこのことはしてはいけない」と学習するのです。
許している時の顔は最もいい顔になります。

悪はヒーローを許しませんが、
ヒーローは必ず悪を許します。悪をやっつけるだけでは
ヒーローにはなれません。
悪をやっつけて許した時に初めてヒーローになるのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9740
「許そう。人も、自分も」  (2015/9/25 [Fri])
テンションのあがらない人は、許してもらえていないのです。
許してもらえないと、エネルギーをグッと押さえつけられます。
そのエネルギーを発揮させるためには、許してあげることです。

許してあげるのは、
1.相手、
2.自分、の双方です。

怒っている人はテンションがさがります。
エネルギーをどんどん消耗するのです。
怒られている側も、気持ちがしぼんでテンションがさがります。

最初の1分は、両方のテンションがあがります。
「しまった、二度としないようにしなくちゃ」
と思うのは最初の1分だけです。

怒っている側も、最初の1分はストレスを発散するから
「ダメじゃないか」とテンションがあがってエネルギーが出ます。

1分あとからは、両者のテンションがひたすら下がります。
怒っている時はなかなか1分でやめられません。
延々同じことをグズグズ言います。
「この間もそうだった」と別件のことまでほじくり出して、
「だいたい君はいつもそうだ」となります。
そうならないためには、1分で人も自分も許せばいいのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋 

vol. 9739
「人生観や恋愛観は、聞かなくても感じられる」  (2015/9/24 [Thu])
人に会った時の印象で、その人の人生観や恋愛観が伝わります。
私は、相手のプライバシーを全然聞きません。
だから、女性には「私のことに興味がないんだ」
と思われるのです。

その人が結婚しているとか、彼がいるとか、
どういう仕事をしていて、
どこに住んでいるかとかはどうでもいいのです。

その人の人生観、恋愛観、生き様、テンション、
エネルギーは、わざわざ聞かなくても感じ取れます。
テンションのキャッチボールをするほうが、
その人のことがよりわかるのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9738
「一見、役に立ちそうにない人が、役に立つものを持っている」  (2015/9/23 [Wed])
あなたが何かやりたいことがあった時に、
やりたい仕事と関係のある人たちとは一生懸命仲良くなろうとします。
情報交換をして味方になってもらおうとします。

ところが、関係のない部署の人は、
かかわってもダメだと切り捨ててしまうことが多いです。
これは大きな財産の損失です。
いざ自分と関係のある人と接する時でも、
メリットでつながろうとします。

そうすると、話の中身がメリットでの会話になります。
友達になったり、親しくなるプロセスは、
メリットとは関係のないところで絆が生まれるのです。
メリットと関係ないところでできた絆が、
最終的にはメリットになります。

メリットから初めてつき合うと、
そのつながりは最終的にはメリットにはなりません。
こういう人と知り合っておくと役に立つ、カッコいい、
オシャレだからつき合うという接し方は、好感度が出ません。
「あの会社は関係ない」「この人はまだ地位が低い」と切り捨てて、
大きな会社の人、有名な人ばかりに寄るのは
カッコいい動き方には見えません。

どうでもいい人にはどうでもいい接し方をするようになります。
どうでもいい人でも一生懸命接することが大切です。
それがここ一番の人に接する時に出るのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9737
「顔をあげると、スポットライトが当たる」  (2015/9/22 [Tue])
大勢でいる中で目立つ人は、顔があがっています。
顔をあげると、太陽というスポットライトを受けられます。
500人の前で講演する時も、顔を覚えていたり、
目立つのは顔があがっている人です。

そこだけが浮き上がって見えます。
背中を丸めて聞いていたり、「うーん」と
悩み込んでうつむいている人は目立ちません。

その人は、講演を聞く時だけでなく、
1対1で人と会う時でもうつむいてしまいます。
うつむくと、顔には光が当たらないで、
「この人とあまりかかわってはいけないな」という暗い印象になります。

うつむいているほうが一生懸命聞いていると思いがちです。
でも、うつむいていると、
退屈なんだなという印象を相手に与えてしまうのです。
顔をあげている人のほうが怒られないですみます。
話をしている側は、カラオケと同じで
誰が聞いているかよく見ています。

カラオケの時は、ちゃんと聞いていることをアピールするために、
クラブのママさんは顔をあげています。
顔のアングルが歌っている人のほうを向いています。
会場の後のほうにいても、顔をあげている人は目立ちます。
後のほうは、みんなうつむいているからよけいに目立つのです。
前にいる人たちはワーッと拍手をします。
後はほとんど誰も拍手しないから、
後のほうの拍手は、とても目立つのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9736
「汗が引く1拍の間をとる」  (2015/9/21 [Mon])
女性は、汗をかいているところは見られたくありません。
営業マンが一生懸命やっているように汗を見せることは、
演技としてあります。

でも、汗が気になると、勢いがなくなります。
デートでキスをしたり、抱きしめられた時に、
「今、汗をかいているからイヤだ」とパッと離れて、
チャンスを逃してしまうことがあります。

会いに行くまでの段階でかなりドキドキして
緊張しているから汗をかきます。
汗が出るまでには必ずタイムラグがあります。
階段を駆け上っている途中は、汗が出ません。
かけ上がったあとに、一拍あいて、ドッと吹き出ます。
人と会うために、歩いたり走ったりしても、
汗が引く一拍の間をとればいいのです。

汗は一瞬出たら、その後は出ません。
早めに行くと、汗をかいてもそれを拭く時間の余裕ができます。
汗が引くと、人間は落ち着いて冷静な判断ができます。
余裕をもって臨めると、自信を感じられます。

ハアハア言いながら就職試験の面接に来る人は、余裕がありません。
「間に合った。フウフウフウ」と
息を整えている間に終わってしまいます。
汗がドッと出ているところで、「汗を拭きなさい」と言われたら、
もっと出てしまいます。

会う前に移動して汗が出て、
その汗をハンカチで拭いてさわやかに会える状態にすることが大切なのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9735
「親指と人差し指を軽く触れると、力が抜ける」  (2015/9/20 [Sun])
写真を撮られる時、ほとんどの人は体に力が入ります。
いいように見られようと意識するからです。
写真の中で目立つ人、オーラを感じる人は力が抜けています。
立っている時は手のやり場に困ります。
ポケットに手を入れるとオシャレではなくなります。

親指と人差し指で軽く輪っかをつくります。
こうすると、肩の力が抜けます。
肩の力が入ったままでは輪っかはつくれません。

力を抜かないと「そっと持つ」ことができないのと同じです。
力が抜けて肩がストンと落ちると、胸が張れて首が伸びます。
写真を撮った時に、首が長く見えると印象がよくなります。
首が長いか短いかは、もともと持って生まれたものではありません。
力の抜け具合で決まります。
「手は広げたほうがいいか、握ったほうがいいか」
と考える必要はありません。
広げても握っても力が入りすぎてしまいます。

人差し指と親指で軽く輪っかをつくるのは、
忍者が印を結ぶのと同じです。
忍者の印の結び方はいろいろあります。
これはもともと密教系の仏教から来ています。
仏像の半跏思惟像は人差し指と親指がつながっているものがあります。
これは力の抜けた状態をあらわしているのです。
写真を撮られる時は、親指と人差し指を接するだけでいいのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9734
「座った時に、スーツの肩をあげなさい」  (2015/9/19 [Sat])
人と会う時や会議に出る時にはスーツの肩を意識することです。
無造作に椅子に座ると、スーツの肩があがるのです。
肩の位置がズレると、あなたの印象が悪くなります。
猫背ではないのに、猫背に見えてしまうからです。

本来、スーツは後ろの襟からシャツが見えている状態が正しいのです。
そのためには、きちんとスーツが肩にかかっていなければなりません。
椅子に座ってスーツの肩があがると、襟の位置もズレてしまうのです。

私がTVに出る時は、スーツのすそを必ずお尻の下に入れておきます。
そうすると、シャツが出て、首が伸びて、背筋が伸びるのです。
背筋が伸びていると、あなたのテンションはあがります。

それが「見ちがえる」ということです。「見ちがえる」とは、
オシャレになることではありません。元気になったり、
テンションがあがることなのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9733
「背筋を伸ばして、悩む人はいない」  (2015/9/18 [Fri])
宝塚には1組に約70人います。
劇場は大きいし、みんな似たような濃いメークをしているので、
後ろの方になると、誰が誰だかよく分かりません。

でも、その中で目立っている人が、
やがてトップになるのです。宝塚の男役の人は、
テンションをあげて目立つために、
襟のところを胸の前で持って、真下にグッと下します。
そうすることで、背筋が伸びるのです。

背筋を曲げたまま襟を伸ばすことはできません。
テンションの下がっている時は、背筋が曲がっています。
背筋が伸びている状態で、悩んでいる人はいないのです。

背中を丸めて「どうしよう」と言われても、
その時点で終わっています。
謝る時も、背中を丸めて「すみません」と言われると、
よほど悪いことをしたような感じがして、
よけいに怒りたくなります。

ところが、背筋が伸びた人に「すみません」と言われると、
何か解決したような気がするのです。
謝りに行くときは、背中を丸めていくという思い込みがあります。

でも、背筋が伸びた人に「大変なことになりました」と言われると、
「これは乗り越えられそうだ」と思うのです。
お詫びに行く時ほど堂々とすることです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より

vol. 9732
「報告のない説明は、受け入れられない」  (2015/9/17 [Thu])
説明がヘタな人は、報告が抜けているのです。
説明の上手な人は、まず報告をします。

その報告はだいたい悪い結果です。
ヘタな人は、悪い結果を言わないで、
いきなり説明という言い訳から始まります。

そうすると、相手には伝わりません。
聞いている人は、その時点で嫌な予感がします。
「実はこういうことが起こりました。それはこうこうこういう状況です」
と順序立てて話せる人は受け入れられます。
それがいえない人は、まず言い訳を並べます。

「なんでこの人はいきなり言い訳をたくさんするのだろう」
と、相手は不審に思います。

そこに「実は」と、悪い報告がくると、
その報告の印象はとても悪くなります。
聞き手は、言い訳をされると最悪の事態をいろいろ想定します。
その間にムカムカしてきます。

最悪の事態は起こっていないのに、
最悪の事態が起こったような気持ちでその報告を聞くから、
「そんなことも起こったのか」となります。

最初に報告をすると、相手はその説明を聞く余裕が生まれます。
いい結果は最初に言えるからスムーズにいきます。
結果が先に出ているからです。

上司に怒られるのは悪い報告をしたからではありません。
言い訳が前に来て、報告が後ろに来たからです。

報告をしている本人は、
「ほらね、悪い報告をするとこうなるでしょう」と思い、
ますます悪い結果の報告は後まわしになるのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9731
「ファイナルアンサーより、ファーストアンサーが当たっている」  (2015/9/16 [Wed])
迷うと、よけい間違うのです。
『クイズ$ミリオネア』の難しさはそこです。
ファイナルアンサーではなく、
ファーストアンサーが大切なのです。

企画会議はクイズのようなものです。
ポンポン言って、ひたすらボタンを
叩き続けるほうがいいのです。
何問、間違えてもいいのです。

アイデアを出さずに潰してばかりの人は、
まわりくどい言い方をします。
何を食べようとか、どこに旅行に行こうという時に、
1・ポンとアイデアを出す人 
2・出たアイデアをつぶす人 
の2通りがいます。

「ギリシャもなあ」とか
「北京もオリンピックがあって値段が高くなっているし」
とグズグズ言う人は、なかなか結論が出ないのです。
「ギリシャに行きたい」とか「北京に行きたい」
という前向きの意見は、早いのです。
代案も、どんどん出せるのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋


vol. 9730
「早押しに強くなる」  (2015/9/15 [Tue])
「中谷さんの会話は、クイズ番組みたい」と言われます。
クイズのボタンを叩いて話しているような
スピード感のある状態なのです。

アイデアを出す時も、会話する時もそうです。
「クイズ番組じゃないんだから、
そんなにテンションをあげなくてもいいのに」と言われます。

クイズ番組の解答者は、早く押さなければいけないので、
みんなテンションが高いのです。
人の話を中断するわけではありません。
「どうなんですか」と聞かれた時に、ポンと答えるのです。

たとえば、「今、何か食べたいものある?」と聞かれた時に、
ピンポン、「お好み焼き」という勢いがあるのです。
そこで延々と考えてから、まったり答えていたら、
テンションがさがります。

すべて早押しだと思えば、テンションを高くできるのです。
やりたくないことでも、「やりたくない」と
即答するほうがイヤ味がありません。
「やりたくない」と言ったら失礼だと思って、
いろいろとまわりくどい言い訳を
しているうちにテンションがさがるのです。

早押しでは、それを言ったら相手に
どう思われるかと考えるヒマがありません。
クイズの答えで、あの人はどういう人間だと判断されることはないのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9729
「『根拠のない自信』は、実績を上回る」  (2015/9/14 [Mon])
自信を持っている人には、エネルギーを感じます。
「自信を持て」と言われても、「自信の根拠がない」
「実績もないし」とよく言います。

面接で「実績は?」、オーディションで
「今までどういう仕事をしてきたの」
「どういうクライアントとやっているの」
と聞かれると、くじけてしまいます。

新人のうちは根拠のない自信を持つことが大切です。
根拠のない自信は崩れません。
根拠のある自信はもろいのです。
ある時、ボンと崩れます。
根拠が崩れたら自信も崩れます。

根拠のない自信は本人の勝手な思い込みだから、
これほど強いものはありません。
相手には、根拠のある自信と根拠のない自信の区別はつきません。
「何かわからないけれども、この人は自信を持っている」と言う人も、
よく聞いてみると、根拠のある部分が
10%で根拠のない部分が90%と言うことがあります。
「この企画は絶対当たります」というのは根拠がありません。
本人の思い込みです。

自分の考えた企画が当たることをデータで証明することは不可能です。
たまたま似たようなのがあるから、
二番煎じで当たる確率が高いだけということもあります。
それなら、根拠のある自信と根拠のない自信の差はわずかです。
崩れないと意味においては、根拠のない自信のほうが強いのです。
実績で手に入れた根拠のある自信は、じつは要らないのです。


「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9728
「すでにあるものを、何でも使う」  (2015/9/13 [Sun])
仕事をする上で、時々有利な条件があります。
でも、人間は有利な条件をつかう時に、
「これを使うと卑怯かな」という気持ちが起こるのです。
条件がない時ではなく、条件が整っている時に悩むのです。
コネを使うと、フェアではないと思って、自己嫌悪に陥ります。

みんなからも、なんて言われるかわかりません。
実力で何とかしたいという気持ちもあります。
でも、そんなことを言っているうちに、
せっかく条件の整っているチャンスを逃がしてしまうのです。
仕事に関しては、卑怯な手段は一つもありません。
「使えるものは何でも使う」と割り切ることです。

厳しい条件の中で修羅場をかいくぐっていると、
どんなに有利な条件で、卑怯な手段でも、
それがいつも使えるとは限らないことがわかります。
使える時に使わないと、とっておくことはできないのです。
修羅場を経験していいない人は「卑怯だね」と言います。
でも、修羅場をかいくぐっている人は、
卑怯な手段をとった人を非難しません。
そういう人は、「使えるものを使わないのは甘いよ」と言うのです。
「これを使ったら卑怯かな」と思うようなうしろめたい手段がある時は、
チャンスと考えて、それを生かすことです。
チャンスが欲しいというわりには、チャンスが来た時に
「自分ばかり偶然にいい思いをしていいのだろうか」
とひいてしまう人は、チャンスを逃してしまうのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9727
「一歩を踏み出せる人と、出せない人の差があるだけ」  (2015/9/12 [Sat])
就職の面接で10人中9人が、
「最後までやり通す責任感を持っています」とアピールします。
それよりも大切なことは、一歩を踏み出せることです。
一歩を踏み出せない人に、
最後までやり通すという議論は意味がないのです。
夢が実現できる人かどうか、
エネルギーのある人かどうかの差は、
一歩を踏み出せるかどうかの差です。

一歩を踏み出せる人は、最後までやり通せます。
最後までやり通せない人は、
最初の一歩が踏み出せない人なのです。
「最後までやり通す」と言うのは、オシャレな表現です。
それに酔ってしまって、
最後までやり通すことに振り回されてしまうと、
逆に一歩が踏み出せなくなるのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋



vol. 9726
「決まってから始めるのではなく、始めてから決める」  (2015/9/11 [Fri])
企画を進めるには、
1、企画が決まってから始める 
2、始めてから企画を考える 
の2通りがあります。

誰かと仕事をするといっても、
企画が決まっていない段階で、
その企画が社内で通らなかったら相手に
迷惑がかかると言っていると、始められないのです。

企画が中断したり、ボツになるのは、
どこの社会でも当たり前のことです。
ストップになることも起こり得ることを前提にして始めるのです。
始めていることが大切なのです。

初めてあった人に「何かやりましょう」と言うのではなく、
「やりましょう」と言って、
具体的に何をやるか詰めていくのです。
企画が始まる前にスケジュールを決めてもいいのです。

まったりしている人は、まず企画があって、
会議に通ってからスケジュールを決めます。
そうすると、流れている時間の中でチャンスを失うのです。

時間は常に消えていく波のようなものです。
その波にうまくサーフィンしていけば、チャンスをつかめます。
それがその人のテンションになるのです。

2人で仕事をする時は、2人でその波に乗ることが大切です。
恋愛も同じです。「もうちょっとあなたのことをよく知ってから」
と言っていると、波に乗り切れない。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9725
「『週一』ではなく、『毎週水曜日』と言うふうに決めると、実行できる」  (2015/9/10 [Thu])
私は、木曜と土曜にダンスを習いに行っています。
スケジュールを考えると、そこが一番行きやすいのです。
時間もだいたい固定しています。
そうすると、続くのです。

習い事をする時に、「週1」というのは、あやふやです。
「今週は前半が忙しそうだから後半にしよう」と思っていると、
後半もバタバタして行けなくなります。

「来週2回行って、何とか埋め合わせしよう」と思っていると、
風邪を引いて行けなくなるのです。

ところが、「毎週水曜日」と決めている人は、
行かなかったことがわかりやすいのです。

「週1」と言う人は、3週間ぐらい抜けてもいても実感できません。
ジムのように予約のいらないものは、ごまかしてしまいがちです。
行くかどうかは、自分にしか仕切れません。

たとえば、お金を借りて、「毎月返します」と言う人は危ないのです。
それを「毎月○日に○円ずつ返します」
と言うだけで、全然違うのです。
「余裕のある時はたくさん返します」と言う人は、
絶対返さないのです。
具体的に決めることが大切なのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9724
「知っていることより、知らないことのほうが、はるかに多い」  (2015/9/09 [Wed])
ド忘れした人は、「なんで思い出せないのかな」
「ほら、あれ、あるじゃない」となります。
老化現象ではないかと不安になり、
ますます追い詰められます。

分からないことがあっても、
「世の中はわからないことだらけで、
わかっていることはほんの一部だ」
と想えばあせることはありません。

覚えていないことのほうが圧倒的に多いのだから、
自分を責める必要はないのです。

たとえば、昨日、英単語を10個覚えたのに
今日はそのうちの5つしか覚えていませんでした。
5つ忘れたことより、5つ覚えてられたことのほうすごいのです。

英語の勉強で挫折する人は、
忘れることで自己嫌悪に陥るからです。
半分覚えていれば御の字です。
忘れた5個のうち、明日3個覚えなおせたら、
それでどんどん増えます。

すべてのことを知っていなければいけない、
すべてのことを覚えていなければいけない、
と思うから迷うのです。

覚えていることよりは覚えていないこと、
知っていることよりは知らないことの方が
はるかに多いという姿勢でいると、余裕を持てます。
「ご存じないですか」と聞かれても
「知りません」「わかりません」といえる人はさわやかです。「

聞いたことはあります」という苦し紛れの返事は
一番みっともないです。
「知りません」と言えると、気持ちが楽になります。
「できません」と言って開き直るのではありません。
いいカッコをしたり、「できないものはできない」
というのは、向上心の放棄です。
「できないから教えてください」と言うと、向上心につながるのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9723
「ツキのある人は、本から、何かをもらっている」  (2015/9/07 [Mon])
本から何かを勉強しなければいけない、
情報を手に入れるという発想は、
もちろん本の一つの効能ではあります。

もっと大きな本の効能は元気が出ることです。
この本は情報が載っている本か、
元気が出る本かという見きわめ方で選びます。

確かに情報はたくさん出ているけれども、
読んだあとに元気の出ない本もあります。

それは、ネガティブな発想で書かれているものです。
悪口やうわさ話、グチで構成されている本を読むと、
一瞬すっきりするような気がします。

でも、その後にドッと疲れが来ます。
すっきりする前の段階よりももっと落ち込んでしまいます。
温泉と同じです。リュウマチが治るとか
皮膚病が治るという効能はあります。

それよりも、温泉に入ると元気が出るということの方が大切です。
温泉に入るのと同じ気分で本にアプローチすればいいのです。


「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9722
「通勤のついでに勉強するのではなく、勉強のついでに、通勤もするのだ」  (2015/9/06 [Sun])
通勤の時間がもったいないから、その間に英会話や
資格を取るための勉強をする人がいます。
それは「余った時間」と言う発想です。

もっと積極的なのは、「勉強しているついでに通勤する」
という発想です。主従を逆転させるのです。
時間つぶしで勉強しても、成果は、
いつまでたってもある一定以上にはあがりません。

もっと成果をあげるためには、勉強のついでに移動や
通勤をするのです。そうすると、取り組み方が変わって、
通勤時間の感覚が短くなります。
私は、音声でわかるものは全部カセットテープに落として、
それを移動の間に聞いています。

そうすると、もっと聞きたいのに、
もう着いてしまったということになります。
移動の時間が足りないのです。
それは、勉強が主になっています。

そうすれば、本来退屈な移動の時間が生きてくるのです。
人生で充実した時間を過ごすためには、
移動という退屈な時間を充実させることです。
仕事の時に、どう時間を節約するかではありません。
すべての人に移動時間があります。

バリバリ仕事をしている人とそうでない人、
テンションの高い人と低い人とを見ると、
移動時間の使い方の差が最も大きいのです。
寝ている時間や仕事をしている時間は、
そんなに差はありません。

自分の尊敬することやカッコいい人が、
移動中どう過ごしているかを見て、それを手本にすることです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9721
「メモを、バラバラに書かずに、1冊の手帳に書こう」  (2015/9/05 [Sat])
「アイデアをメモしよう」とよく言います。
そのメモがどこかに行ってしまい、
結局役に立たなくなることがあります。

メモは、必ず決められた1冊の手帳にすべてを書き込むことです。
思いつき・約束・過去の日記的な記録、いろいろな情報があります。
私の母親は、電話のメモをチラシの裏を使って書きます。
そうすると「今日電話がかかってきたよ」
「そのメモはどこですか」「どこかにあるはず」
となることがあるのです。

「どこかにあるはず」と言われると、みつかりません。
話をしながらメモをしてくれる人は信用できます。
クレームを言っているお客様の話を
「はい、はい、すみません、すみません」
と謝っているだけの人は信用されません。

お客様が怒っていることを手帳にメモすると、
それだけでお客様は「ちゃんと対応してもらえた」と感じます。
お客様の言っていることをポストイットに書いても
それを忘れて帰ると大惨事になります。

あなたの持っている手帳に書き込むことで、
相手は「一生懸命やってくれている」と感じてくれます。
アドバイスをしてあげた時に、「ちょっと待って」
とわざわざバックから手帳を出し手書き込むのを見ると、
話相手としてはうれしいです。
相手に対してのアピールだけではありません。
1冊に書くと、一見、ゴチャゴチャしていても、
書いたメモがどこかに行ってわからなくなるよりはいいことなのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9720
「書かれたもので説明するより、書きながら説明する」  (2015/9/04 [Fri])
セールスや企画の説明をする時に、
Macでつくったよくできた企画書や豪華に
印刷されたパンフレットを持ってくる人の説明はよく分からないです。

チャートがきれいにできていると、その時はわかったような気がします。
でも、心が動くことが大切です。「それ面白そうだらやってみよう」
「それ買ってみよう」と思うのは、感動しているからです。

正しいか間違っているかは、きれいに印刷されたものならよく分かります。
ただ、正しくても心が動くとは限りません。
ヘタでもいいから、フリーハンドで目の前で書く方が、
相手の気持ちは動きます。

獣医の野村潤一郎先生は患者さんがくると、
ワンちゃんの状態を図に描いて説明してくれます。
「今ワンちゃんの状態は、内臓がこういうふうに
なっているんですけれども、ここのところがこういう
ふうに具合が悪いので、この部分を摘出します」と
書いてくれる絵がムチャクチャうまいのです。
「じゃ、これをお持ちください」と言ってもらえると、ホッとします。

パンフレットをもらって帰るよりも、その説明が一番信じられます。
ただ○×△で書いてあっても、まるで子供の落書きのようなものでも、
目の前で書かれたものの強さには心が動きます。
どんなにヘタな絵でも、一生懸命みようとします。

パソコンで簡単にきれいなプリントアウトができるように
なればなるほど、相手の目の前で各落書きのようなものが
できなくなっています。
目の前で落書きをしながら説明する強さが必要なのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9719
「具体的とは、紙に書いていくことだ」  (2015/9/03 [Thu])
具体的なモノと抽象的なモノとを比べたら、
具体的なモノのほうがはるかにエネルギーがあります。

抽象的なモノは、どう力を入れていいかわからず、
エネルギーの込めようがありません。
具体的なモノは、力を入れることを考えなくても
スピードを出していけます。
コツコツそれをやっていけばいいだけです。

「具体的な企画でないとアイデアは出ない」とよく言います。
具体化するには、紙に書くことです。
抽象的なことは紙に書けません。
紙に書いた時点で初めてそれが具体的になるのです。

紙に書いた時点で、「これはまだ抽象的だ」と言うのも暴露されます。
しゃべっているだけでは、それが
全然具体的ではないことに気づきません。
いかに自分が抽象的な話しかしていないか
気づくためにも書くことが大切です。
具体化しようとするのではなく、紙に書いていけばいいのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9718
「何が正しいか」ではなく、自分に合うモを選ぶ」  (2015/9/02 [Wed])
テンションのさがっている人は、迷っている人です。
AかBかを決める時に、「私はAだと思います」と
言える人にはエネルギーを感じます。

「私では決めかねるので、会社に帰って営業や上司と相談します」
と言う人には、企画を持って帰ってもらいたくありません。
それだったらやめておこうと思います。

すき焼きにするか焼肉にするかという時に
「どっちでもいい」と言う人は、
テンションが低くてイヤな感じです。

同じことで悩んでいても、「両方はダメ?」と
言うテンションの高い悩みが感じがいいのです。

その時は、好き・嫌いで判断すると迷いません。
正しいか・正しくないかで判断しようとすると、
人間は迷います。どちらがうまくいくか、
どちらがよく見られるか、そういうことを計算すると、
どこまで行っても決められないのです。

好き・嫌いには、メリット・デメリットの計算はありません。
だから、すぐ答えを出すことができるのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

vol. 9717
「ホンネの質問をしよう」  (2015/9/01 [Tue])
質問のためにつくった質問はつまらないのです。
自分が体験して、常日ごろから考えていることは、
自分自身の問題だからいい質問になります。

いい質問をすることは、難しいことではありません。
自分自身のホンネの質問をすればいいのです。
カッコいい質問をしようとすると、ホンネの質問はできません。

「こんなことを聞いたら笑われるかもしれない」と思うと、
つまらない質問しかできなくなるのです。

講演会の質疑応答でカッコいい質問をしようとする人は、
自己顕示欲をアピールしているのがみんなにバレてしまいます。
自分はカッコいいつもりでも、逆に自分の知識をひらけかすような
カッコ悪い質問になってしまうからです。

雑誌の取材に来る人で、「個人的な私自身の話なんですけど」
と言う人は印象に残ります。その取材に対しては、
今までいったことのないこと、したことのない説明の仕方、
新しい考え方を一生懸命説明できるのです。

ところが、「よくこういう人がいるのですが」と言われると、
それは自分のことではありません。
その中にあなたが入っているかどうかが重要なのです。

「たった3分で見ちがえる人になる」より抜粋

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